人里離れた孤村に暮らす少女たちはふんどし姿で身を清め「儀式」の準備に大忙し。この村に古くから伝わる秘祭『マラ神祭り』とは…？［25枚］

この国の何処かにある、とある小さな孤村──。
テレビはもちろん、携帯の電波もインターネットも繋がらない、あらゆる文明から隔絶されたこの村には、太古より伝わる秘めたる風習がありました。

この村で暮らす少女たちは、齢十八を迎えると『マラ神祭り』という儀式に参加することが村の掟で決められていました。村の神社には子孫繁栄、安産祈願の象徴たる男根を象った『マラ神様』が祀られており、村の年頃の女子たちがみな子宝に恵まれるよう、ふんどし姿で舞い踊りながら祈祷を捧げるのです…。

なぜ少女たちがふんどしを身に付け、男根に祈りを捧げるのか──？

遙か昔この村では、男にしか感染しない謎の疫病が流行し、村の多くの男たちが次々と死に追いやられるという悲惨な出来事があったと伝えられています。残された村の女たちは悲しみに暮れながら、村の神社に祀られていた『マラ神様』に祈りを捧げ続けました。その際に身に付けていたのが、疫病で命を落とした村の男たちがかつて身に付けていた「ふんどし」だったと言うのです。

その祈りの後、村に不思議な出来事が起こりました。祈りを捧げた村の女たちは、（まだ生娘であったはずの少女までもが）何故か次々と身ごもり（！）、翌年には元気な男の子を産んだと伝えられています。男が絶えた村に起こった奇跡…！

存続の危機に瀕した村は、『マラ神様』への祈りによって救われました。村の女たちがふんどし姿で祈りを捧げる『マラ神祭り』は、その後も形を少しずつ変えながら村に伝承され、今もこの国の何処かの村で人知れずひっそりと行われているのだそうです──。